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川崎市中原区・武蔵小杉駅よりすぐ「さとうクリニック」

TEL. 044-722-6061

川崎市中原区小杉町3-8-6 プリースト武蔵小杉 1F

おしりの病気Buttocks disease

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おしりの病気について

肛門解剖図

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病態別詳細

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内痔核(いぼ痔)
外痔核(いぼ痔)
裂肛(切れ痔)
肛門直腸周囲膿瘍
痔瘻(あな痔)
血栓性外痔核
嵌頓痔核
直腸粘膜脱
直腸脱
肛門周囲皮膚炎
尖圭コンジローム
肛門皮垂
肛門ポリープ
肛門括約筋不全
肛門痛
肛門部腫瘍
×
内痔核(いぼ痔)
● 疾患の概略
痔核とは俗にイボ痔と呼ばれ、最も多く見られる痔疾患の代表であり、 皮膚と直腸の境目(歯状線)の皮膚側にできるものを外痔核、内側の粘膜にできるものを内痔核といいます。
内痔核は、肛門の壁がたるんで膨らんで大きくなった状態です。
その脱出の程度によって、1度は肛門外に脱出しないもの、2度は肛門外に脱出するが、すぐに自然に戻るもの、 3度は脱出した内痔核がすぐに自然には戻らないもの、4度は常に脱出している状態の4段階に分類されます。
● 症状と特徴
主な症状は出血と脱出です。
静脈のうっ血した内痔核から血が滲み出たり、時には噴き出したりすることもあります。
出血が慢性的に続くと貧血に至ることもあり、注意が必要です。
痛みを伴うこともありますが、通常の内痔核では鈍痛程度です。
● 治療方法
1・2度の内痔核は、基本的には保存的治療で症状を軽くする目的で薬を使います。
3・4度は手術適応です。
手術は結紮切除術が基本的な術式で、ALTA療法なども行います。
痔核のタイプや患者さまの状態にあわせて最善の方法を選んで行います。
● 予防
肛門がうっ血するような生活習慣を避けることが痔核の予防となります。
特に重要なのは排便習慣です。
肛門に負担のかかるような排便の仕方は良くありません。
手術の再発は非常に少ないのですが、間違った排便習慣が原因となるものがほとんどです。
外痔核(いぼ痔)
● 疾患の概略
痔核とは俗にイボ痔と呼ばれ、最も多く見られる痔疾患の代表であり、できる場所によって内痔核と外痔核に大きく分けられます。
皮膚と直腸の境目(歯状線)より外側の皮膚側にできるものを外痔核と言います。
● 症状と特徴
表面が皮膚に覆われている部分の痔静脈叢(血管が集まったところ)がうっ血し膨れた状態です。
皮膚は粘膜に比べ丈夫で伸びにくいため、通常は痛みや出血などもなく、気にならなければ、そのままにしておいても問題はありません。
傷や炎症で急に腫れた時には痛みを感じます。
また女性は妊娠や出産時の息みで静脈叢がうっ血し短期間のうちに大きく腫れることがあります。
● 治療方法
一時的な痛み、腫れは、軟膏や坐剤などの薬と、安静にして入浴などで温め循環を良くすることでも症状を和らげることができます。
強い痛みを伴う大きな膨らみや元に戻らない変形は外科的に切除して治療できます。
● 予防
便秘、トイレで長時間座る、強く息むなどの習慣は止めましょう。
また長時間座り続ける、しゃがみ続ける、立ち続けるというような同じ姿勢を続けることもよくありませんので、 仕事柄こうした姿勢を取らざるを得ない人は、時々休憩をとったり軽い体操をしたりすることをお勧めします。
裂肛(切れ痔)
● 疾患の概略
肛門管にできた裂創または潰瘍病変で、俗に「切れ痔」「さけ痔」と言われるものです。
硬い便が出た時にできる浅い急性裂肛と、長い経過の中で繰り返されて、肛門潰瘍と見張りイボや肛門ポリープを伴う慢性裂肛に分類されます。
多くは便秘による硬い便や太い便が原因となって切れます。
時に軟便・下痢などによってもできることがあります。
● 症状と特徴
排便時または排便後の痛みが数分から数時間続くことがあります。
この痛みを避けるために排便を我慢してしまうと、さらに便が固くなるという悪循環となります。
出血は拭いた紙や便にスジ状に少し付着する程度です。
慢性化すると見張りイボと呼ばれる肛門部の突起物(皮垂)や肛門ポリープが生じ、ついには太い便が出せない状態(肛門狭窄)になることがあります。
● 治療方法
便秘や下痢が原因ですから、まず食事に注意し適宜、軟便剤や整腸剤を服用して予防する事や、繰り返さない事が最も重要です。
痛みの強い時は、入浴や坐浴もお勧めします。
患部には、直接作用する局所麻酔薬やステロイドを含んだ軟膏や坐薬を使用します。
保存的治療が効果なく肛門が狭くなってしまった時(狭窄)や繰り返す時は、最適な手術方法を選んで治療します。
● 予防
便秘や下痢を起こさないよう、繰り返さないように、排便をコントロールすることが大切です。
肛門直腸周囲膿瘍(こうもんちょくちょうしゅういのうよう)
● 疾患の概略
肛門の内側にある肛門陰窩という窪みから細菌感染を起こし、これにつながる肛門腺に炎症を起こし、膿が溜まった状態です。
● 症状と特徴
腫れたり、痛くなったりします。
熱が出ることもあります。
● 治療方法
肛門周囲膿瘍は、基礎疾患の有無にかかわらず、速やかに切開排膿処置が必要です。
当院では、経験豊富な専門医が最新の超音波機器を利用し、肛門周囲膿瘍を診断し、速やかに切開排膿処置を行っています。
● 予防
男性に多く、中年にやや多く、肥満、下痢、喫煙と関連があるので、可能ならば避けることが望ましいです。
糖尿病がある場合は、その治療が必要です。
痔瘻(じろう)
● 疾患の概略
肛門の内側にある肛門陰窩という窪みから細菌が侵入し、これにつながる肛門腺に感染を起こし、膿瘍を形成した後、肛門内から外の皮膚側まで膿の通る管(トンネル)ができた状態です。
● 症状と特徴
膿が溜まると腫れたり、痛くなったりします。
膿がでることもあります。
これを繰り返し、しこりができることもあります。
自然に治ることがなく、徐々に悪化することもあります。
● 治療方法
根本的な手術が必要です。
当院では、経験豊富な専門医が最新の超音波機器を利用し、痔瘻の全体像を把握し、肛門括約筋機能を温存する手術を行っています。
● 予防
男性に多く、中年にやや多く、肥満、下痢、喫煙と関連があるので、可能ならば避けることが望ましいです。
血栓性外痔核(けっせんせいがいじかく)
● 疾患の概略
痔核は俗にイボ痔と呼ばれるもので、肛門の病気(=痔)の中で最も多いものです。
皮膚と直腸の境目(歯状線)の皮膚側にできるものを外痔核と言い、 血栓性外痔核は外痔核の静脈の中に血栓(血のかたまり)ができたものです。
● 症状と特徴
自覚症状は痛みや腫れです。
無理やり押し込もうとしたり、揉んで柔らかくしようとしたりすると、 かえって悪化することがありますので注意が必要です。
肛門の外からは触れにくいところにできた時は、肛門に物が挟まっているような違和感があります。
● 治療方法
小さくて症状の軽いものの多くは、ゆっくり吸収されてなくなります。
中には血栓が線維化して肛門皮垂(肛門の皮膚のたるみ)を残す事があります。
痛みや腫れなどの症状がある時期には薬物治療か手術治療を行います。
薬物治療は症状の程度が軽い場合や手術を受けられない場合に行う治療です。
痛みは3〜4日間で軽減してきます。
血栓の吸収には数ヶ月位かかります。
手術治療は血栓が大きく痛みや違和感が強い場合に、日帰り治療で行います。
術後翌日から飲酒と運動以外の日常生活は、ほぼ可能となります。
もともと脱出する内痔核がある場合には、痔核根治手術を同時に行わなければならないこともあります。
● 予防
日頃から便通を整えて、トイレで長く坐らない、強く息まない、 お尻を冷やさないようにする、過度の飲酒を避けるようにしましょう。
嵌頓痔核(かんとんじかく)
● 疾患の概略
肛門内にあった内痔核が肛門管から脱出し戻らなくなった(還納が不可能となった)もので、 急に血流が悪くなって強い痛み、腫れ、出血などが起こります。
● 症状と特徴
脱出した痔核が肛門括約筋で締め付けられた結果、うっ血、むくみ、血栓形成などがおき、 腫れや出血を伴って激しく痛みます。
痛みのため肛門括約筋は収縮し、症状が悪化して、排便や排尿ができなくなることもあります。
無理に痔核を戻そうとすると、かえって悪化させてしまうことがあります。
● 治療方法
痛み止めや、軟膏、坐薬を使用し、入浴や坐浴で循環を改善させて腫れが引くのを待ちます。
すぐに症状を改善させることは困難です。
腫れがなくなっても再び脱出する可能性があるため、いずれは根治術が必要となります。
急性期でも痛みなどの症状が強いときは、手術することで根本的に治療できます。
● 予防
普段から便通を整え、排便でトイレに座っている時間を3分以内に短くする、長い時間、強く息まないようにすることが大切です。
直腸粘膜脱(ちょくちょうねんまくだつ)
● 疾患の概略
直腸粘膜脱は、直腸の粘膜の一部が伸びて肛門外に押し出されて脱出してくるものです。
長い期間の便秘や過度の息みなどにより直腸粘膜がたるんで起こります。
● 症状と特徴
直腸粘膜は皮膚とは異なり、柔らかく、もろいため、出っぱるだけでなく、 粘液で肛門の周りがベタベタする、下着に粘液や血液が付くなどの症状があります。
外から赤い直腸粘膜の脱出が確認できます。
● 治療方法
お薬などの保存的治療で改善しない時は、手術治療が必要となります。
いろいろな肛門の手術後に起こる場合もあり、肛門科専門医療施設で治療をお勧めします。
● 予防
排便時にいきみ過ぎない、トイレは短時間で、硬い便・緩い便にならないように食生活などを改善するなどが必要です。
直腸脱(ちょくちょうだつ)
● 疾患の概略
肛門括約筋が緩み大きく開いて、直腸全体が翻転して肛門外へ脱出した状態です。
● 症状と特徴
肛門から直腸全体が脱出し、大きいものではこぶし大以上になることもあります。
初めは排便の時だけですが、繰り返していると更に肛門の筋肉が緩くなり、 立ったり、歩いていたりする時にも脱出するようになります。
脱出に伴い下着に直腸粘膜がこすれて粘液や血液がつき不快感や痛みがあります。
多くの場合は肛門括約筋の機能も低下し、ガスや便の失禁を伴うことがあります。
● 治療方法
手術をして治療をします。手術方法は多種ありますが、大別すると経肛門的手術と経腹的手術に分類され、 それぞれに利点、欠点があります。
当院では手術前に実際の脱出状態を確認し、排便造影、直腸肛門内圧検査などの検査を行い、 全身状態を考慮して手術方法の選択を行っております。
経肛門的な手術は身体に対する負担が経腹的な手術より少ないと考えています。
● 予防
便の状態を柔らかく保ち、排便時の息み過ぎに注意しましょう。
肛門周囲皮膚炎(こうもんしゅういひふえん)
● 疾患の概略
肛門や、その周りの皮膚に炎症を起こした状態です。
急にできるものや慢性的に経過するものがあります。
また皮膚に起こる感染症、外部からの刺激によるもの、 悪性新生物、これらの組合せでなどで起こるものなど様々です。
● 症状と特徴
排便後、肛門を拭きすぎたり、擦りすぎたり、シャワートイレを強い勢いで長時間使い続けると皮膚に傷がついて、 赤くなったり、水疱、ブツブツ、ゴワゴワ、でこぼこなどができ、色々変化します。
下痢が続くと腸液が周りの皮膚に付き皮膚炎を起こします。
肛門周囲皮膚炎がおきます。
掻き壊してしまうと血液や分泌液が出てさらに悪化してしまうことがあります。
● 治療方法
皮膚を保護する軟膏や、痒みを抑える(抗ヒスタミン)軟膏を使います。
原因により治療法が違いますので、症状、経過などから原因を調べます。
むやみに薬を使用するとかえって悪化させてしまうこともあり注意が必要で、専門的な診断・治療が大切です。
● 予防
肛門を清潔に保つことはとても大切ですが、シャワートイレで洗いすぎ、紙で拭きすぎ、擦りすぎは禁物です。
また市販されている清浄綿にも皮膚に刺激を与えるアルコールが含まれているものもありますので注意が必要です。
尖圭コンジローム(せんけいこんじろーむ)
● 疾患の概略
ヒトパピローマウイルスHPV6、11型の接触感染により発症する性感染症で、 主に外陰部および肛門にできる尤贅(いぼ)です。
● 症状と特徴
肛門周囲ないし外陰部、肛門粘膜に先の尖ったものや平らなものなど、 様々な形のイボが多数でき、徐々に増えていきカリフラワー状になることもあります。
時にこすれて出血したりしますが、痛みを伴うことはほとんどありません。
● 治療方法
軟膏による治療もありますが、当院では切除を第一に行っています。
小さいものは局所麻酔下で外来での切除が可能であり、 広範囲のもの、大きいもの、肛門内にできているものは腰椎麻酔をかけて切除します。
治療後再発することがあり、早期発見のため最低半年間は経過観察のため通院が必要です。
● 予防
性感染症であり、パートナーの感染が誘因となります。
また性的接触の人数が多いほどハイリスクであり、生活上の注意が必要です。
パートナーにイボがなくてもウイルスの潜伏感染の可能性があり、経過観察が大切です。
肛門皮垂・見張り疣(こうもんひすい・みはりいぼ)
● 疾患の概略
皮垂とは「皮膚のたるみ」で、肛門にできたものを肛門皮(こうもんひ)垂(すい)といいます。 または見張り疣(みはりいぼ)と呼ばれることがあります。
長い年月の中で、自然に発生するものや、痔核や切れ痔に関連して生じるものがあります。
● 症状と特徴
通常痛みはありませんが、刺激が加わり炎症をおこしたり、腫れたりすることがあります。
● 治療方法
腫れ、痛みがある場合は軟膏、坐薬などで症状を緩和する治療を行います。
しかし軟膏などを使用しても消失することはなく、気になる場合は手術的に切除します。
切れ痔(=裂肛)に伴うものは手術が必要となります。
● 予防
便秘や下痢などを避け、排便をコントロールすることが大切です。
肛門ポリープ(こうもんぽりーぷ)
● 疾患の概略
肛門縁から1〜2pくらい中へ入ったところに皮膚と直腸の境目(歯状線)があります。
肛門ポリープは、この歯状線の近くで排便の刺激を受けて硬くなったポリープ状の突起です。
大腸にできるポリープとは別のものです。(ポリープ:皮膚や粘膜の面から突出した卵球型の腫瘤)
● 症状と特徴
慢性裂肛と一緒によくできます。
痔核に併存することもあります。
小さいうちは無症状ですが大きくなると排便時に脱出し、 繰り返すと根元部分が裂けて痛みや出血を生じます。
● 治療方法
症状がない場合は放置しても問題ありません。
裂肛、痔核を伴っていない場合は、局所麻酔で切除できます。
大きいものや裂肛、痔核を伴っている場合は、腰椎麻酔を行い根治手術が必要になりますので、入院治療が必要になります。
● 予防
便秘や下痢を起こさないように、排便をコントロールすることが大切です。
肛門括約筋不全(こうもんかつやくきんふぜん)
● 疾患の概略
肛門の内および外肛門括約筋の機能低下を主体とする疾患です。
● 症状と特徴
内肛門括約筋機能低下では気付かないうちの便漏れが症状で、 原因としては出産による外傷性から神経疾患、甲状腺疾患、薬物性などがあげられます。
外肛門括約筋機能低下は我慢ができないのが症状で、外傷性から筋力低下などが原因となります。
● 治療方法
外傷性で断裂を認めるときは手術が有効な時もあります。
内肛門括約筋は自分の意志で動かすことができないので治療方法はありません。
外肛門括約筋は自分で動かせますので、一般の筋肉トレーニング同様肛門を締める練習をすることで 機能を取り戻すことができます。
● 予防
スポーツを適度に行うこと、および日頃より尿道を締める練習をすることが有効です。
肛門痛:無症候性肛門痛(こうもんつう:むしょうこうせいこうもんつう)
● 疾患の概略
肛門部に痛みを生じる裂肛や血栓性外痔核、肛門周囲膿瘍などの病気がないにもかかわらず、 痛みを訴える病気です。
消散性直腸肛門痛 肛門挙筋症候群 肛門神経症 術後瘢痕痛 陰部神経痛 などがあります。
● 症状と特徴
消散性直腸肛門痛は夜間突然に激痛が生じ、数分から数十分痛みが継続しますが、 自然に痛みが消失していくことが特徴です。
その他肛門の筋肉、神経、直腸や婦人科などの手術に関連して痛みを生じていることもあります。
● 治療方法
食生活の改善、運動不足やストレスの解消、生活環境の改善や各々の疾患によって鎮痛剤、 精神安定剤、抗うつ剤、筋弛緩剤などの内服、軟膏や坐薬使用、鎮痛薬やステロイド剤注射、 仙骨陰部神経ブロックなどを行います。
原因が様々であるため、その治療法も多岐にわたり、最も効果的な治療を選択して行います。
● 予防
排便コントロールや生活習慣・環境などが原因となっている事も多く、 注意深く原因や治療法を検討し、見極める事が大切です。
十分な治療経験と、医師と患者さまとの信頼関係が、ことさら重要と言えます。
肛門部腫瘍(こうもんぶしゅよう)
● 疾患の概略
肛門部にできる良性・悪性の腫瘍(できもの)の総称です。
● 症状と特徴
腫瘍の種類によって脱出、疼痛、出血、しこりを触れるなど様々な症状があり、 悪性・良性の判断が難しい腫瘍もあります。
● 治療方法
良性の腫瘍では、種類によって薬物治療や手術治療などの治療法を選択します。
悪性の腫瘍では、手術や放射線などの治療が必要となります。
● 予防
明確な予防方法はありませんが、早期に正確な診断を行うことが非常に重要となる病気が多く、 症状がある場合は専門の施設を受診されることをお薦めします。